このページでは「みんなの気質学」の理論について解説しています。
「みんなの気質学」は古代ギリシャの四気質理論や、現代のソーシャルスタイル理論などを参考に構成しました。
イメージでの直感的な理解が得られるように診断結果には四大元素(火、土、風、水)を採用しています。
「みんなの気質学」では人の気質的性格を表面と内面に分けて診断し、16通りの気質タイプに分類します。
四気質は人間を「胆汁質、憂鬱質、多血質、粘液質」の4つの気質から分類します。
四気質は元々、四体液説という古代の医学を基にしており、人間の体内を流れる4つの体液が人間の気質や健康に影響を与えているとするものでした。
現代の医学では四体液説は否定されていますが、性格心理学の分野では現在も、教育やビジネスシーンで活用されるなど根強く支持されています。
四気質は科学的な手法を用いた分類ではありません。
ですが古代から現代に至るまで、検証され、受け入れられてきた考え方です。
特徴的な4つの気質はシンボルであり、それらをまとめた四気質はシンボル的タイプ論と呼ぶこともできるでしょう。
気質というのは人の生まれついての特性であり、人の性格を構成する一つの要素になります。
人の性格は先天的要因(遺伝や遺伝)と後天的要因(環境、役割)の影響を受けて形成されると考えられています。
「みんなの気質学」では、性格の全てについて説明することはしません。
あくまで性格の一側面として、気質を対象にしています。
四気質では人間を4つの気質に分類すると説明しました。しかし実際には人間は4つの気質の全てを持ち合わせているとされています。
どれか一つの優位な気質がその人を特徴づけているのです。
また、いくつかの気質が混じり合う、混合気質というものも存在します。
「みんなの気質学」では気質をより細分化して診断を行う為に、混合気質に焦点を当てました。
そして人の気質を表面(人との関わり方に現れるもの)と内面(意志決定などに現れるもの)に分けることで、2つの気質の組み合わせが生まれるようにしたのです。
同じ気質でも表面に現れるものと内面に現れるものの特徴には違いがあります。
それらを区別する為に、表面に現れる気質を四大元素(火、土、風、水)に置き換え、内面に現れる気質は物質の四態(プラズマ、個体、気体、液体)でイメージしました。
多くの性格診断は内省的な方法を採用しており、客観性が欠如しているという課題があります。
そこで「みんなの気質学」では表面の気質を診断するために、ソーシャルスタイル理論を参考に、観察可能な視点を取り入れるようにしました。
ソーシャルスタイル理論はアメリカの心理学者が提唱したコミュニケーション理論で、言動などの観察可能な面を重視したタイプ分けを行います。
表面のタイプ分けは”自己主張”と”感情表出”の2つの軸の強弱で4つのタイプに分類します。
「みんなの気質学」は人との関わり方や意志決定の仕方から受検者の性格の一側面について考えていきます。
そのため人間関係の構築や自己成長など、人に関わる様々な場面で活用できるでしょう。
例として:
四大元素 | ソーシャルスタイル |
---|---|
火(温✕乾) | ドライバー |
土(冷✕乾) | アナリティカル |
風(温✕湿) | エクスプローラー |
水(冷✕湿) | エミアブル |
物質の四態 | 四気質(四体液説) |
---|---|
プラズマ | 胆汁質 |
固体 | 憂鬱質(黒胆汁質) |
気体 | 多血質 |
液体 | 粘液質 |